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メンタルヘルス
コーヒー豆_レベル._アイコン.つはたん
1日前
発達障害について
4歳半の長男についてです。 よく話すしお友達とも遊ぶ、しかし、ふざけすぎてお友達が嫌がっててもふざけ続ける事が多々あり、その度先生に怒られてます。家でも同様です。 また何度注意しても同じことを繰り返して怒られるので、先生から外部機関に相談してみては?と暗に促されました…。 それ自体がとてもショックで…。市の心理士さんに相談に行ったら、そこでも長男がふざけまくって、検査もやらない!と言い張る始末…。 挙句の果てには、心理士さんに「うーん障害があるかないかなんとも言えないねぇ、でもやって損はないから療育やってみたら?知的な部分は小学校低学年までなら問題ないと思うけど、それ以降のために」 と言われました。 療育?ということは、うちの長男はこのままではやばいといわれてるのですよね?ショックが大きすぎて涙が止まりません…。どうしたらいいでしょうか?
不安
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
20時間前
お子さんが過ごしやすい環境を整えるために
#発達特性 #療育 #育児 #不安
つはたんさん、こんにちは。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。お子さんのことで先生から相談を促され、大変動揺されたことと思います。小児専門の病院で発達検査を取ったり、スクールカウンセラーとして勤務したりしていた経験から、何かお役に立てる情報があればとコメントさせて頂きました。
[今回の悩み]
つはたんさんのご長男さんは現在4歳半で、お友達と遊んでいるとふざけて相手が嫌がっていてもそのまま続けてしまうことが度々あるとのこと。先生からも注意を受け、暗に促されて市の相談機関に行かれたのですね。そこでもご長男はふざけてしまい、検査を受けることができなかったようです。心理士さんからは療育を勧められ、とてもショックを受けたご様子が伝わってきました。
[悩みの原因・分析]
就学前の発達検査では、積み木やブロック等を使って基本的には遊んでいるような感覚でできる物が多いのですが、注意が他にそれやすかったり、活動的なお子さんだったりする場合ですとどうしても検査の実施が困難になることがあります。ましてやご本人が嫌がってしまった場合には、無理に継続するというのは難しくなります。そういった時には行動観察や保護者の方からの聞き取りによってお子さんの発達的な特性について大まかな見立てを行うのですが、今後のためということで担当の心理士さんは療育を勧めてくださったのですね。親御さんとしては突然のことで大変動揺されたこととお察しいたします。今回のことを前向きに捉えて今後に繋げていくために、どのように考えていったら良いでしょうか。
[やってみましょう!]
ご長男はよくお話もできてお友達と楽しく遊ぶこともでき、ふざけ過ぎてしまう程遊びに夢中になってしまうことがあるのですね。好きなことに全力を使って取り組むことができるというのは、素晴らしいことです。検査の場でもふざけてしまったとのことですが、どんな場所でも自分なりの遊びの場に変えて工夫できるというのもまた、彼らしさとも言えます。日本社会は特に集団行動を重んじる風潮がありますので、少しでも周りと同じ行動が取れないと、生きにくくなってしまうという側面があります。きっと彼は興味を示したことには集中して取り組んだり、本来の能力を発揮したりすることができるのではないでしょうか。先生から注意されることもあるかもしれませんが、どうぞ親御さんはいつまでも本人の味方でいてあげて、できていない部分に目を向けるだけではなく、できることをより伸ばしてあげられるようなサポートをしてあげてほしいと思います。 そのために、今の彼にとって療育という選択肢はポジティブに捉えても良いように感じます。せっかくお友達との時間を楽しむことができても、やり方次第では本人が意図していなくても相手を傷つけてしまうということもあります。コミュニケーションの仕方が上手になると、お友達ともより健全な関係を築けるようになります。療育機関の場所や種類にもよりますが、基本的には療育においては、他のお子さんとのコミュニケーションの取り方を学んだり、感情のコントロールのしかたを学んだりといったことをします。場面を設定してロールプレイをしたり、カードゲームのような形で遊びながら学んだりすることもあります。障害の有無に関わらず、ご本人がより安心して集団生活を過ごせるようになるためにも、利用できるのであれば上手に療育などの場を活用してみても良いのではないでしょうか。 発達的な特性を持ったお子さんについて説明する時に、よく「困った子ではなく、困っている子」という言い方をしています。周りの人から見て「困った子」というよりも、本人達が一番困っているのです。発達的な特性があって苦手なことがあると、本人にとっては自然なことなので怒られても何を怒られたのか分からないし、ストレスフルな環境に置かれるとますます不安定になってしまって本来の能力が発揮できません。ですが、今は「合理的配慮」と言って、何かしらの発達特性があるお子さんに対して、皆と同じような環境で過ごせるように配慮をすることが学校や事業所には義務付けられています。ご長男に発達障害の傾向があるかどうかはまだ分かりませんが、もしそういった特性があった場合には、学校生活で本人がストレスなく過ごせるよう、学校側にも本人の様子を伝えておく必要があります。そういった意味で、早いうちから市の相談機関に行かれたというのは、とても良かったと思います。一度相談にかかっていれば、今後の就学にあたり再度発達検査を受けることもできますし(6歳以降であればより知能検査に近い形の発達検査施行が可能になります)、就学にあたって通級や支援員さんの利用についても相談することができます。今回のことはショックも大きかったこととは思いますが、ご本人が過ごしやすい環境を整え、必要なサポートをしていくために、必要な一歩だったのかもしれません。
とは言え、療育の利用や相談の継続については、今のところはご家庭の判断となるかと思います。色々なご家庭の方針や考え方があって当然ですし、何よりご本人が楽しく安心して毎日を過ごせることが一番大切です。ご家族でもよく話し合いの上、ゆっくりと今後のことを考えていけたら良いかと思います。 よろしければこちらでもオンラインでお子さんの発達に関するご相談をお受けしていますので、機会があればぜひご利用ください。お子さんの発達特性や今後のサポートについて、ご一緒に考えさせて頂ければ幸いです。 育児の不安は尽きることがなく、保護者の方は日々頭を悩ませることばかりですよね。どうぞつはたんさんご自身も気分転換の時間などを上手に取って、ストレスを溜めないようにしてください。