この春から大学生になったLiokl0326さんは、教養しか学べない1年生の間になかなかやりたいことができず、無気力で不安な日々を送っているようです。充実した大学生活を送っている周囲の友達との差を感じ、自分はここにいて良いのだろうか？と、苦しくなってしまうのですね。自分について考え直したい、とのお気持ちを投稿してくださいました。

確かに大学の一年生の間はあまり専門的な学びを深めるというよりも、広く一般的な知識についての講義が多いかもしれません。そんな授業が続く中で自分のやりたいこととの葛藤を感じ、心から大学生活を楽しめずに居場所を失ったような感覚をお持ちとのこと。やりたいことや目標を持って入学してきたLiokl0326さんにとっては、もどかしい気持ちも大きいのではないかと想像できます。これからの大学生活を送っていくにあたり、どのように気持ちを切り替えていったら良いでしょうか。一緒に考えてみましょう。

優しいコメントをくださった方もいらっしゃいますね。本当にその通りで、大学一年生の時点でやりたいことが明確にあるというのはすごいことだと思いますし、あなたの強みでもあるはずです。入学時点ではまだそこまでやりたいことがはっきりしていない人も多い中、目の前のことを楽しんでいる周りの人達との違いを感じ、苦しくなってしまうというのも自然なことだと思います。人は所属している組織で居場所がないと感じると、強い不安が生じて存在価値に疑問を感じてしまうことがあります。特に同調圧力の強い日本社会では、その傾向が顕著に現れます。 でも、いずれ就活をしたり、卒業に向けての準備が始まったりすると、今度は人と違う独自性が求められます。今、人と違ったり大学生活に対する意識に差を感じたりするからと言って、心配する必要はありません。入学した頃に抱いていた希望や目標を思い出し、初心に戻ってみるというのも良いと思います。今の教養課程はそこに向けての準備期間ですし、大学生活では講義以外でもたくさんの学びの場があります。Liokl0326さんのやってみたいことというのは、どんなことでしょう。それに関連する他大のサークルやNGOに顔を出してみたり、セミナーに参加してみたりといったことも良いかもしれません。そこからまた新たなネットワークが生まれ、新しい仲間から刺激をもらえる可能性もあります。今の学校生活で居場所がないと感じるようであれば、他に居場所を求めても良いのではないかと思います。無理のない範囲で、探してみても良いのではないでしょうか。 学びの場以外でも、他に自分が居心地が良いと感じる場所があると、今後のことを考えるエネルギーも湧いてきたり、視野が広がったりします。新しいバイトに挑戦したみたり、思い切って一人旅に出たりというのも一つの方法です。あまり思い詰めることなく、自分が楽しいと思える時間を意識して作ってみるのも良いかもしれませんね。

何もやる気が起きずぼーっとしてしまう時も多いとのことでしたが、そんな中でも自分について考え直したいと思えるというのは、とても前向きで素晴らしい姿勢だなと感じました。きっと今の充電期間を経て、自分なりの居場所やあなたが納得のいく大学生活を送っていけることと信じています。一人でぐるぐると考えて苦しくなってしまう時には、大学のキャンパスカウンセラー等も上手に活用して話をしてみてくださいね。 これから長い夏休みが始まります。体調に気を付けて、素敵な長期休みをお過ごしください。