恋人に限らず、友人関係でもすぐに嫉妬をしてしまうというらいむ47さん。最近、昔から仲の良い友達が泊まり込みで別のグループと遊んでいたと知り、ショックを受けてしまったのですね。普段はそういった嫉妬の感情は周りに分からないように我慢しているものの、今回ばかりは耐えきれずに気持ちが溢れてきてしまったようです。

自分の仲の良い人全般に対して嫉妬してしまっていたら、いつも不安で落ち着かないですよね。嫉妬の気持ちの背景には、大切な人が自分から離れていってしまうのではないかという「見捨てられ不安」が隠れていることがあります。見捨てられ不安とは、友達や恋人など自分の大切な存在の相手から見捨てられるかもしれない、見放されるかもしれないという過度の恐怖から、不安を感じてしまうことです。見捨てられ不安を抱く要因としては自分に自信がなかったり、小さい頃に養育者との間で適切な愛着関係が育まれていなかったりといった様々なことが考えられます。自分を苦しめている嫉妬の感情と付き合っていくために、どのようなことができるでしょうか。

◎自分の趣味や世界を持つ 嫌な気持ちに囚われていると、視野がどんどん狭くなって思考も更にネガティブな方向に向いてしまいます。相手との関係性に依存しない、自分の世界をしっかり持てていると、嫉妬の気持ちも持ちにくくなります。趣味や将来に向けての勉強、推し活、何でも良いですので、自分が没頭できるものを持っておくと良いのではないでしょうか。嫉妬して辛くなってしまった時の気分転換にもなりますし、自分の世界を持つことは自信にも繋がります。セルフケアのためにも、何か集中できるような自分だけの世界を持てると良いですね。 ◎自分について理解する 嫉妬の気持ちが強いとグループでの付き合いに不安が生じることが多いですので、職場でも、プライベートでも、ちょっとしたことで傷ついてしまったり不安になってしまったりして、とてもしんどい日々なのではないかなと思います。そういった嫉妬の感情や、先ほど説明したような見捨てられ不安に苦しんでいる人というのは、実はたくさんいます。本屋さんの心理学系コーナー等に行くと、見捨てられ不安やそれに関わる愛着障害についての書籍がいくつかあります。なんとなく気になる本を手に取ってみて、ぱらぱらと読んでみるだけでも、ずいぶん自己理解に繋がるということもありますので、もし良かったら探してみてくださいね。 ◎信頼できる他者に相談する 見捨てられ不安や嫉妬の気持ちの根底には、何かしらのトラウマだったり、幼少期からの愛着の問題があったりと様々な要因が考えられます。自我や情緒が不安定な状態だと、嫉妬以外でも、対人関係で色々と不安や傷つきを感じやすかったりすることもあるかもしれません。カウンセリングでそういった根本的な要因について考えてみたり、自分自身について一度振り返ってみるということも、心の負担を減らすのに役に立つかもしれません。現在の困りごとを第三者に話してみるというだけでも、気持ちが整理され、新たな気付きが得られる可能性もあります。機会があれば、カウンセリングの利用も検討されてみても良いかと思います。

もちろんこちらでもオンラインのカウンセリングが利用できますので、必要な時には是非ご利用ください。もしらいむ47さんが学生さんの場合には、キャンパスカウンセラーの利用も可能だと思います。心が辛い時にはそういった場所を上手に活用してみてくださいね。らいむ47さんが少しでも穏やかな気持ちで毎日を送ることができますように、願っています。どうぞご無理のないようにしてください。