動画講義を受けていた主人。
説明に横文字が多いこと、参照を指示された『別紙』がどこにも見当たらないとイライラしはじめる。
なぜこんなことをしないといけないのか(業務命令)
別紙の中のどこにもない!(見てないだけでどこかにあるんじゃないかなと思った)
などと大きな独り言をいい、様子を見にこさせるような呼び方をする。ちょっときて、と素直に呼べない人。
参考資料のようにテキスト本体に綴じ込まれて、
右上に『別紙』と書かれた該当部分をわたしがすぐに見つけ出した途端、テキストを何度も床に投げつけてぐしゃぐしゃにして、怒りを顕にしていた。
→その時一瞬で体が固まり喉がつかえ、涙が溢れて止まらなくなった。恐怖に全部が支配されて、歯の根が合わず震えるくらいに、怖くて泣いた。座って固まって泣いている様子を見て、『───怒りすぎ?』といったん聞いてくれたけど、なおも声が出ない様子にダルさを感じた様子で『どんな状態?』と半ば呆れたように言われたと感じた。
→風呂場に逃げ込み、熱いお湯に体を沈めてひとりになれる空間に飛び込んで逃げた。
朝、あまりにも普通に話を始めるから、もやもやしたので、言いたくなかったけどぽろっと言ってしまった。
怖かったこと、今も怖いことを話したら、苛々している理由ばかり述べられて、まるで『自分はこんな理不尽を受けているのだから仕方ないだろう』と言うことなのか、正当化しかしないのだな、とおなかの中で思ってしまった。
どうでもいいものだから当たった、テキストを燃やしてやろうかと思ったくらいイライラしたから、完膚なきまでに投げつけたのだそう。(どうでもいいもの、にカテゴライズされたら人でも殴るのだろうか。)
ひと通り伝えて、謝ってほしいわけではないけどただそういうことだとわかってほしい、と結んだら『全部俺が悪いってことなんやろ、もういいわ』と外出しようとするから、そういうことじゃないごめんなさいって更に泣いて取り乱してしまった。失敗した。自分の口下手が本当に嫌になる。こうなるから言えなかった、怒られると思って言えずにいたことを怒られた。
大体こういうことなのかなと想像できるけど、違ったらなと思ったら言えない。言ってくれないとわからない。と改めて言われた。(こっちもこうするから、とかごめん、とかはなかったことが引っかかった。 謝ってほしかったのか私は、と気づいて更に落ち込んだ。)
きっと勝手に我慢していてコミュニケーション不足になっていたんだ。怖いと固まって言えなくなってしまう私が悪いんだ。とおなかに無理やり落として9時からの仕事に出た。ああ、わかってもらえないんだ。じゃあ、もう、いいや。と謎の諦観が少しだけ、感情の1割くらいだけ鎌首をもたげた。
帰りたくない、帰って顔を合わせるのがつらい。