自分では心配し過ぎなだけかと思っていた症状がパニック症状の可能性もあると知り、精神科・心療内科受診を検討しているという、からしめんたいさん。躁鬱の傾向もあるように感じているものの、病院で何をどのように話したら良いか分からず、周りの目が気になるということもあって、なかなか受診には踏み出せないでいるようです。

パニック症状の可能性があるとのことですので、普段の学校生活で困ることも多いのではないかと思います。呼吸が苦しくなったり、息がしにくかったりといった症状は、程度の差こそあれ高校生でもたくさんの方が抱えていて、全校集会や登校時、学校行事等で辛い思いをすることも多いようです。また、ご自分では躁鬱の傾向があるように感じていらっしゃるとのこと。気分の浮き沈みが激しく、不安定になることもあるのでしょうか。そういった波があると、落ち込んでいる時と気分が上がっている時の差が大きく、人間関係や普段の生活にも影響が出てしまいますよね。こういった症状とどのように付き合っていけば良いのか、また病院受診の際にどんなことに気を付けたら良いのかということを、簡単にお伝えさせて頂きたいと思います。

からしめんたいさんは、どのような時にパニック症状が出やすいでしょうか。学校生活では人のたくさんいる場所で長時間立っていなければいけなかったり、人前で話をしなければいけない時もありますよね。自分が症状の出やすいタイミングがある程度分かれば、そのことを先生に事前に伝えて配慮をお願いすることもできます。例えば体育館で集合している時に苦しくなりやすければ、出口や窓に近い位置に座らせてもらうようにお願いしたり、人前で話をすることがストレスになるようであれば、しばらくそういった機会を免除してもらうということも可能かと思います。また、登校時に電車の中等で息が苦しくなる時があれば、呼吸法を試してみるのも一つの方法です。鼻から5秒位息を大きく吸い、同じ位ゆっくりと口から大きく息を吐く。吸う方だけではなく、吐く方にも意識を集中してゆっくり息をすることを繰り返してみると、呼吸が整ってきます。もし良かったら試してみてくださいね。 病院の受診については、症状によって日常生活に支障が出るようであれば一度相談してみるのも良いかと思います。高校生にとって、精神科の受診というのはとても緊張するし、何を話したら良いのか分からないと思うのも当然です。まずは今あなたが普段の生活で困っていること、自分で何かおかしいなと感じていることをそのまま伝えてみたら良いのではないでしょうか。自己診断で「パニック障害かもしれない」「躁鬱かもしれない」と先に伝えるよりも、なぜそう感じるのか、どういった症状があってそのように思うのかという自分の状況を説明すると、先生もあなたの様子をよく知ることができます。 また、精神科・心療内科の受診には予約が必要なところがほとんどですので、まずは電話やネット等で初診予約を取ることが必要になります。高校生の方の場合には保護者の方の付き添いがいる場合もありますので、そちらも確認が必要です。親からの目が気になる、とのご心配もあるようですが、我慢を続けて更に症状がひどくなってしまう前に、保護者の方にも相談ができると良いですね。なかなか理解が得られないという場合には、病院の先生から保護者の方に説明をしてもらうということも可能かと思います。本人の辛さはその人にしか分からないもので、杞憂かもしれないとか、他の人の方がもっと辛いなどと心配する必要はありません。あなたが辛いと感じていればその気持ちは尊重されるべきもので、サポートが必要であれば適切な支援を受ける権利があります。

学校にスクールカウンセラーの先生がいたら、そちらでも相談してみても良いかもしれませんね。病院受診について親御さんになかなか言い出せないということであれば、カウンセラーの先生から本人の様子や気持ちを話してもらうということもできるはずです。誰かに話をするというだけでもずいぶん心の負担が減ることもありますので、良かったら話をしに行ってみてくださいね。からしめんたいさんが少しでも心穏やかに学校生活を継続できるよう、応援しています。