お話の詳細
家族関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.大きなコジカ
22日前
自分は良い父親ではなかった。
私は51才。妻と3人の子がいます。長男は大学生で県外におり、長女と次女は高校2年生(双子)です。 ここ7〜8年、長時間労働が続き、マインドカフェでもカウンセリングを受けながら、少しずつ自分自身の働き方改革をおこない、何とか働き続けてきたのですが、片頭痛や睡眠障害は容易に改善せず、心身ともに限界を感じるようになりました。 そんなときに、急に、ふと、家族との距離が離れている(ストレートに言うと、家族から嫌われている)ことに気づきました。妻は以前から私には笑顔を見せないようになっており、最近、気がつくと、娘たちも同じような反応をするようになっていました。帰宅しても誰も「おかえり」とは言ってくれませんし、片頭痛等で嘔吐が続いても、誰も心配してくれることはありません。 自分でも理由はわからないのですが、いつの間にか、家庭でいる時間が、私にとっては最もしんどく感じるようになってしまいました。私は家族との時間で充電して、家族の顔を見ると元気になりますし、家族のためにと思えば長時間労働にも耐えられていたのですが、その自分の軸足が崩れた途端に、急に踏ん張りがきかなくなってしまいました。 どんなに苦しい仕事も、難しい資格試験も、自分の取り柄は「責任感(諦めないこと)」だと認識しているので、どんな状況でも絶対に諦めることだけはせずに、粘ってきたつもりでした。 ただただ、目の前の仕事と真剣に向き合ってきただけで、家庭や家族をないがしろにしてきた覚えはありません。覚えはありませんが、実際にはないがしろにしてきたのかも知れませんし、とにかく何かが原因で、良い夫・良い父親で無くなっていたのだと思います。それが現実であり、事実です。 だからと言って、簡単に「死んでしまいたい」と言うわけではありませんが、例えばドナー登録などで、自分の身体を有意義に使えないものか、と考えることはあります。 もうどうでもいいや、と投げやりになっているつもりは全くありませんが、もう力は湧いてきませんし、どう頑張って良いのかすらわかりません。 取り留めなく、思うことをそのまま文章にしてみましたので、これだけの情報では答えづらいだろうと思うのですが、もしよろしければ、何らかのアドバイスやご意見を聞かせていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
めまい不安ストレスコンプレックスアンガーマネジメント頭痛身体症状不眠症
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
20日前
家庭が安心できる居場所でなくなってしまったというのは、本当に辛いことだと思います
#家族関係 #身体症状 #ストレス
大きなコジカさん、こんにちは。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。以前もコメントをさせて頂いたかと思います。その後、お仕事についての投稿などもありましたので、心配をしておりました。
[今回の悩み]
現在51歳の大きなコジカさんは、長時間労働や身体症状に悩まされながらもなんとか仕事を続けてきたものの、最近ではもう心身ともに限界と感じていらっしゃるようです。家族との距離が離れてしまい、体調不良についても誰も心配して声をかけてくれる人がいないのですね。家族のためと思って責任感を持って一生懸命仕事をしてきたつもりが、気付けば家庭に居場所がなくなっているという現実を目の当たりにし、無気力状態に陥っているようです。疲れた体を休める場もなく、とても孤独で辛い思いをされている状況が伝わってきます。大丈夫でしょうか。
[悩みの原因・分析]
以前のコメントでも言及したかと思いますが、50代というと今とは違って、無理をしてでもがむしゃらに働くことが美徳とされていた時代を経験されてきたことと思います。3人お子さんがいらっしゃる大きなコジカさんとしては、家族のためと思ってなんとかここまで粘り強く続けてこられたのですよね。家庭をないがしろにしたつもりはないのに、ふと気付くと家族からは煙たがれる存在になっている。そんなお話を、50代以上の方からはよく伺います。もしかしたら、ご家族の中で大きなコジカさんの思いと、奥様やお子さん達の思いがすれ違い、何か誤解を生んでいる可能性もあります。長年の積み重ねから来たものでなかなか解決の難しい問題ではありますが、何か少しでもヒントになるようなことがあれば幸いです。
[やってみましょう!]
仕事柄たくさんの親子を見る機会がありますが、娘の言動というのは母親の影響を多分に受けています。お母さんが先生の文句を言っていたら子どもも先生に対して批判的になっていくし、当然お父さんに関する愚痴を言っていると子どももお父さんに対してネガティブな印象を持つようになります。お父さんが長時間労働で家にいる時間が少なく、母娘で一緒に過ごす時間が長いほど、言動が似通ってくるものです。日本社会の母子密着型家庭の、1つの弊害とも捉えられるかもしれません。 だとすると、これからの長い人生を見据えて関係を改善していくためには、まずは奥様との関係性を考えていく必要があります。 大きなコジカさんはストレスフルな職場にいながらも、家族のためになんとか耐え、カウンセリング等も活用しながらここまで続けてこられたのですよね。本当にご苦労をされ、お一人で頑張ってこられたのだと思います。そんなお父さんが家に帰ってただいまも言ってくれる人がいないというのは、悲し過ぎます。ご家族は、お父さんが様々な身体症状に悩まされながらも諦めずに仕事を続けてきたその家族への献身的な姿勢を、理解してくれているのでしょうか。一緒に住んでいても、擦れ違いが生じて見ている景色や感じ方が全く違うということもあります。一度、お互いの思っていることや、今後どうしていきたいかというのを、奥様と話す機会を持てると良いかもしれません。 ただ、家族と真剣に向き合うというのはとてもエネルギーのいる作業です。ただでさえ心身が疲弊し、気力を失っている今の状態で、家族との関係改善に乗り出せるかというと、難しい部分もあるかと思います。まずは自分の業務量や体調不良について理解してもらい、家族への思いを伝えるなど、できることから始めてみるのも良いのではないでしょうか。もし今通院されている所があるようでしたら主治医に状況を説明し、奥様に診察に同行してもらって主治医の先生から話をしてもらうというのでも良いかもしれません。 現在カウンセリングをご利用中とのことですので、ご家族との関係についても相談を継続中かと思います。家族との関係を見直すにあたり、夫婦カウンセリングをご利用される方も多くいらっしゃいます。面と向かって話すとどうしても感情的になってしまい、本来伝えたかった気持ちがなかなか意図した通りに伝わらないということもあります。第三者を通してお互いの思いを専門家から嚙み砕いて説明することで、今まで見えていなかった部分がクリアになり、深い相互理解に繋がります。今後もし必要になる時があれば、そういった方法も検討されてみても良いのではないでしょうか。 また、仕事に全力を注いできた年代の方達の中には、ご家族との関係に複雑な思いを抱いている方もたくさんいらっしゃいます。周りを見渡してみて、同年代の方で同じような悩みをお持ちの方はいないでしょうか。すぐに状況を改善することはできなくても、同じような葛藤を抱えた方と思いっきり愚痴を言い合ったり、悩みを共有したりすることで、ずいぶん心の負担が軽くなるということもあります。そういった場所で気分転換することも、時には必要かもしれません。
まだまだ長いこれからの人生。心穏やかに毎日の生活を送っていくことができるように、ほんのちょっとずつでも事態が好転していくことを願っています。引き続き、カウンセリングも上手に活用しながら無理のないようにしてくださいね。くれぐれもご自愛くださいませ。
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大きなコジカ (投稿者)
19日前
滝先生 前回に続き、今回もご丁寧な回答をいただき、ありがとうございます。簡単に解決できるものではないと理解していますが、こうして共有させていただいたり、共感いただいただいたりすることで、少し、心がラクになります。 私の文章が紛らわしかったのかも知れませんが、まだ、カウンセリングの再開には至っておりません。本日は月一回の通院日で、心療内科と頭痛外来に行ってまいりました。あくまで1つの方法としてですが、初めて、入院も勧められました。仕事を休むことを勧められるたび、私は拒否し続けてきたのですが、今日、私の心身のダメージが1段階(悪いほうへ)進んでしまったと判断されたようで、初めて具体的に入院を勧められた次第です。 ただ、何の能力も取り柄も無く、『責任感』が唯一の武器だと思っている私にとって、今の仕事を放り出して休むなどということは、到底考えることは出来ずにおりました。 ですが、ある日突然倒れるのも(責任を果たさないという意味では)同じことであって、結局迷惑をかけることになりますし、また、入院することにより家庭から離れてひとりで考える機会にもなるのかなと、そういう意味でも、少しだけ入院を前向きに考えようとする自分もいます。 とりとめのないお返事となってしまいましたが、滝先生が詳しい回答をくださったおかげで、頭の中を少しだけ整理できたような気もいたします。お忙しい中、ありがとうございました。