キサラギさんは同級生で部活も同じお友達からLINEで「リスカについてどう思う？悪いこと？」と相談されたとのこと。 普段そんな内容のことを言うタイプでもなく、突然の内容にびっくりされたのですね。 リスカという内容が内容なだけに、どのように反応するのが正解なのか悩まれたことと思います。 キサラギさんはお友達がリスカをしてしまうのではないかという不安も感じられたご様子。 その文面からは、お友達がリスカしようか悩まれているのか、単なる興味から聞いているのかが読み取れなかったのですね。 そして悩んだ結果、「悪いことではない」と返信されたとのこと。 この対応でよかったのかどうかも少し不安になられているのではと受け止めました。

リスカ、つまりリストカットは自傷行為の一つです。 自分で自分を傷つけることは、一般的には良くないことと捉えられがちなので、今回のお悩みのようにその是非について問われたら、どのように返したらいいのかわからなくなったり悩まれるのは当然の反応でしょう。 特に、今回LINEを送ってきたお友達は普段”そんなことを言うような人ではない”という印象をキサラギさんに与えており、そのメッセージの奥にお友達の悩みや不安感、ストレスなどが隠されているのかもしれない、ということもふと思い浮かんでいた可能性があります。

咄嗟に相手の真意を推測し、何と返したらいいか悩まれたキサラギさんは、相手の立場に立って物事を考えられる心優しい方ですね。 きっとそういうキサラギさんの性格をわかっていたからこそ、そのお友達も思い切って相談されたのかもしれません。 そしてキサラギさんは「悪いことではない」と返されたとのこと。 これも良い返答だったと思います。 リストカットなどの自傷行為は、決して死にたくてしているわけではなく、生きているのが辛い、耐え難いストレスにさらされているなど、心に苦痛があるときに行われることが多いといわれています。 リストカット自体、痛みを伴うものではありますが、その瞬間に脳内麻薬が分泌され一時的に気持ちが軽くなったような感覚が得られることが科学的にも証明されています。 なので、いわばつらい現実を生き延びていくための対処法であったり、逃げ道とも捉えることができるかもしれません。 そのお友達がどんなことに悩み苦しまれているのかはわかりませんが、キサラギさんがお友達のつらさを否定することなく変わらずそばにいてあげるだけで、そのお友達も安心して毎日を過ごしていけるのではないかと思います。

ご投稿いただいてから数日が経っていますが、その後どんなやりとりがあったでしょうか。 単なる興味として聞かれたのだとしたらそれはそれでよかったですし、もし本当にお友達が何かしらのお悩みを抱えていてそれをキサラギさんに聞いてほしいということでの問いかけだったとしたら、そのことでキサラギさんに負担が増えてしまっていないかも心配です。 もし必要と感じられることがあれば、いつでもマインドカフェのカウンセラーがより専門的な立場からお話を伺いますので、いつでもカウンセリングをお気軽にご利用ください。 キサラギさんのお悩みが少しでも軽くなることを願っています。