お話の詳細
自由
匿名さん
2ヶ月前
大学生のとき、とても好きだった人がいた。バイト先の社員さんで、その現場のマネージャーだった。なんで好きになったのか、どこが好きだったのか、分からないけれど、目を合わせて笑ってもらえるとそれだけで幸せだった。初めて生まれてきて良かったと思った。 既婚者だと知ったのは1年後だった。それを知った帰り道、電車の中なのに涙が止まらなかった。報われなくていい、絶対この思いを口にしない、墓場まで持っていくから、片想いのまま好きでいたいと思った。心のなかで勝手に好きでいるくらいは許されると思った。 あれから数えきれないほどの時間が過ぎた。何度も他の人のことを好きになって、付き合った。未練なんて一切ない、会いたいとも思わない。それでも未だに思い出して、涙が出るのは、何でなんだろう。 いつでも心のどこかにその人がいて、あの笑顔を思い出す度に、なぜか生きる勇気が少し湧く。悲しいのに、嬉しくもある。 好きだったな。楽しかったな。 一緒に過ごした時間が、今でも宝物のよう。 もう十分だから、早く終わりたい。死神に会いたい。
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