お話の詳細
病気・からだ
コーヒー豆_レベル._アイコン.あいおらいと
18日前
身体表現性障害
高校2年生の時に発症して、その時はどこの病院に行けばいいか分からず、整形外科・神経内科、色々診てもらいましたが異常ありませんでした。 去年12月に心療内科に行ってみたところ、「身体表現性障害」ということが分かりました。 私の場合の症状は、背中に虫が這っているような感覚でぞわぞわして、体がビクッてなります。 背中が敏感になっている状態で体を動かすと高確率でビクッとなってしまうので、呼吸も浅くしないといけない状態です。 周りに見られているという緊張状態の時になります。なので、家ではあまり発症しません。 公共交通機関・レストラン・会社の全員集会・美容院など、人が沢山いて、自分の後ろに誰かがいる状況の時に酷くなります。 緊張を抑える薬を飲んでいますが、いつも行っている病院では、毎回「効き目どうだった?増やす?種類を変える?」だけで、1分診療で終わってしまいます。「家でも背中に意識を向けてしまうとゾワゾワします」と話したら、「そりゃ意識したらだめよ」と言われるだけで、、ただ増やしていくだけで改善していくものなのか、不安です。 もう4ヶ月程飲み続けていますが、"飲まないよりかはいい"程度で、まだ完全に治らないです。 このまま薬を増やして飲み続けるしかないんでしょうか。 人目を気にするなと言われても難しいので、どうすれば改善するのか分かりません…。
不安ストレス妄想コンプレックス身体症状呼吸困難
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
17日前
緊張しない場所の範囲を、徐々に増やしていけると良いかもしれません
#身体表現性障害 #メンタルヘルス #ストレス
あいおらいとさん、はじめまして。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。高校時代から、ずいぶん長い間症状に苦しんでいるのですね。なかなか改善せず、しんどい毎日を送っていらっしゃる様子が伝わってきました。
[今回の悩み]
お話を投稿してくださったあいおらいとさんは、高2の時に発症した身体表現性障害に、社会人となった今も苦しんでいらっしゃるようです。周りに見られているような緊張状態の時に背中に違和感があり、体が反応してしまうとのこと。心療内科で処方されている薬を飲んでいるものの、なかなか完治には至らず対処法に悩んでいらっしゃるのですね。日常生活で人がいる場所に出かけなければいけない機会は多いでしょうから、さぞかしお困りのことと思います。
[悩みの原因・分析]
身体表現性障害は、はるか昔フロイトの時代から症例がある位、古くから多くの人が苦しんできた症状です。症状の出方も様々で、体の一部が麻痺したり、動かなくなったりすることもあります。原因については解明されていない部分も多いようですが、やはり日頃のストレスや不安が要因の一つとして考えられます。現在、既に投薬治療を開始されているとのことですが、それ以外にどのような対策が考えられるでしょうか。分かる範囲でいくつかお伝えさせて頂ければと思います。
[やってみましょう!]
現在の症状としては、背中に意識が向いてしまうような状態、後ろに誰か人がいるような状態で違和感を感じてしまうのですね。逆に家でリラックスできている時には、症状が出ないとのこと。少しでも症状のことを考えずに、安心して過ごせる時間が持てているようで良かったです。電車などの公共交通機関ではどうしても人がいるので難しいですが、後方車両の一番後ろの端に立つ、会社の集会では窓側や廊下側の一番後ろの場所を確保する、美容院では個別ブースのある場所を利用する等、工夫してみると良いかもしれません。会社の座席でももし可能であれば、後ろに誰か人がいないような場所で仕事ができるように、配慮をお願いするというのも一つの方法です。職場で配慮をお願いする際には、通院先で診断書を書いてもらい、主治医から一筆書いてもらうと安心かと思います。今は、身体的・発達的など様々な理由で配慮が必要な場合に、環境を調整する義務が学校や事業者に課せられています。周りに迷惑をかけたくないというお気持ちもあるかもしれませんが、安心して働ける環境を確保するために、配慮をお願いするということも選択肢の一つかと思います。 また、公共の場や外出先等での不安感や症状の度合いを、数値で記録してみるという方法もあります。「不安階層表」といって、自分が不安を感じる場所をリスト化し、不安の程度を1~10の10段階で評価して数値化していきます。パニック障害などの治療でよく使われる認知行動療法の一つなのですが、そうやってリスト化した場所のうち不安の低い場所から少しずつ体を慣れさせていき、症状が出ない場所を徐々に増やしていきます。不安階層表についてはネット上でも色々と詳しく情報がありますので、良かったら調べてみてくださいね。 現在の症状の原因がストレスにある場合、そのストレスをうまく言語化できていないために、症状として出現しているという可能性もあります。そういった時には自分の今の環境や気持ちについて整理し、ストレスを客観視するということが大切です。ご自分で感じているストレスをマインドマップのような形で紙に書いて整理してみたり、カウンセリングで他の人に話すことで自分自身を振り返り、気持ちを整理することが役に立つかもしれません。
ストレスを言語化することによって頭の中が整理されたり、方向性が見えてきたりしますし、結果的に身体症状も次第に軽減されていくということもあります。もし機会がありましたら、カウンセリングのご利用もご検討ください。 あいおらいとさんの心の負担が減り、少しずつ症状とうまく折り合いをつけていけるようになることを願っています。どうぞご無理のないようにお過ごしください。