お話を投稿してくださったぷすぷすさんは、毎日ご主人の帰宅が怖いと感じていらっしゃるのですね。背景には、どんなご事情があるのでしょう。具体的なことは書かれてはいませんが、夜も眠れず何も手につかなくなる程ですので、よっぽどのことがあるのだろうと想像できます。投稿では、どのように助けを求めたら良いのか分からない、というSOSを発信してくださっています。

ご家族や配偶者間で起こるモラハラや暴力といった問題は、当事者が「おおごとにしたくない」「自分さえ我慢すればよい」「自分にも悪い所がある」と言って相談しないことも多く、表面化しないケースもあります。ですが、暴力やモラハラは家族間だからと言って決して許されるものではありません。放置しておくと状況が悪化したり、身に危険が及ぶ可能性もありますので、お一人で抱えることなく、なるべく早く然るべき相談機関に相談することが必要となります。今回投稿してくださった「モラハラ」にあたる言動がどのような物かは分かりかねますが、直接的な暴力だけではなく、怒鳴ったり無視したりといった心理的な圧力や、お金を渡さずに経済的に支配するというのもDVにあたります。相手との関係において怖いと感じることが多かったり、「何かおかしい」と感じる点があるようでしたら、ご自分を守るためにも相談という第一歩を踏み出してほしいなと思います。

そういった意味では、今回こちらにお気持ちを投稿してくださったというのは、大きな一歩だったのではないでしょうか。きっと今までどこにも相談できず、お一人で抱えてきた部分が多かったのだとお見受けできますが、もう本当に心が限界だったのかもしれません。どうやったら助かるのか、どこに助けを求めたら良いのかというぷすぷすさんのご質問に、分かる範囲でお答えさせて頂きたいと思います。 ◎危険を感じる時には、交番に駆け込む モラハラの内容がどういった物かは分からないのですが、もし殴る・蹴る等の暴力があったり、脅しをかけるといったような言動があり怖い思いをする場合には、交番に駆け込むという選択肢もあります。地域の交番というのは、案外親身に話を聞いてくれることも多いです。女性警官の方もいらっしゃる時には、寄り添って話を聞いてくれます。また、一度状況を知らせておくと、何かあった時に急いで駆けつけてくれるというメリットもあります。緊急の時には110番という選択肢もあることを念頭に置き、いざという時にすぐに電話できるように電話を手元に置いておくという対策を取っておくことも必要かもしれません。 ◎配偶者暴力相談支援センター 各都道府県において、女性相談支援センターや男女共同参画センター、福祉事務所等の場所が、「配偶者暴力相談支援センター」の役割を担っています。配偶者からのモラハラやDVについて相談を受けたり、緊急時における安全確保や一時保護などの支援をしてくれます。また、必要な施設の利用についての情報提供や、各種関係機関との連携をしてくれます。今後、もし配偶者の方と離れてお一人で生活していく可能性がある場合には、安全を確保した上で自立した生活を営んでいく必要があります。そういった時に助けになる機関かと思いますので、もし必要があればお住まいの自治体でどのような支援が受けられるか、調べてみてくださいね。 ◎身体症状がある場合には、心療内科の受診も検討する ハッシュタグにはパニックや呼吸困難という言葉もありましたが、現在のぷすぷすさんの体調はいかがでしょうか。夜も眠れていないとのことですので、心配です。もしストレスによって過呼吸や息がしにくい等の症状があるようでしたら、心療内科の受診も検討してみても良いかもしれません。不眠に関しても、そちらで相談できるかと思います。また、いざという時に診断書があると有利になるケースもありますので、そういった時にかかりつけの病院があるとすぐに用意してもらえます。

もし今そこまで緊急を要する状況ではないものの、ご自分の気持ちを整理したい、不安な気持ちを誰かに聞いてもらいたいという場合には、カウンセリングも有効かと思います。人は、誰かに気持ちを話し、理解して受け入れてもらうことによって、前へ進む気持ちが生まれてきたり方向性が見えてきたりするものです。不安な気持ちに振り回されるのではなくご自身の人生を歩んでいくために、まずは気持ちを整理することが重要と感じるようでしたら、カウンセリングの利用も是非ご検討くださいね。 ぷすぷすさんが不安を感じることなく、心穏やかな毎日を送れるようになることを願っています。どうぞご無理のないようにしてください。