お話の詳細
病気・からだ
匿名さん
2ヶ月前
生きづらさを感じる
最近生きづらいとより感じるようになりました。 SNSを見ていると色んな情報が流れてきて、それを見ていると確実に自分はHSPだなと感じます。でもADHDやASDの特徴なども共感できることが多く、ネットにある無料診断などをやってしまいます。そして「可能性がある」や「当てはまります」という結果が出ると安心してしまう自分がいます。 現在学生で、実家暮らしの為何度も近くの病院を調べたりしましたが、行動には移せてません。しかしちゃんとした診断を受けたいという気持ちがあります。 今自分が感じている生きづらさはただの甘えなのか何か原因があるのか知りたいです。 長々とすみません💦
ストレス不安無気力
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
2ヶ月前
生きづらさの原因を知ることで、対処法を考えることができます
#HSP #不安 #ストレス
こんにちは、臨床心理士・公認心理師の滝と申します。ずっと生きづらさを抱えながら生活してこられたのですね。色々とうまくいかない経験や、落ち込んだりすることもあったかと思います。辛かったですね。何かお役に立つ情報があればと、コメントさせて頂きました。
[今回の悩み]
投稿者さんは以前に増して生きづらさを感じるようになり、ネットで見るHSPやADHD・ASD等の項目に当てはまる部分が多いと感じていらっしゃるのですね。「当てはまる」と言われると安心できるように感じ、ちゃんとした診断を受けてみたい一方で、なかなか一歩を踏み出せずにいらっしゃるとのことでした。
[悩みの原因・分析]
ネットを見ると、確かに日々色々な情報が溢れていますよね。発達障害関連のセルフチェックやHSP診断も、誰でもいくつかは当てはまるような気がして時に混乱も生じるものですが、自分の生きづらさの原因を知るという点では役に立つものかもしれません。投稿者さんはそういった特徴に共感できる部分が多く、自分の抱えている生きづらさの原因をより正確に知りたいと思っていらっしゃるとのこと。なかなか動き出せずにいる状態の中で、どんなことが出来そうでしょうか、一緒に考えてみましょう。
[やってみましょう!]
まずHSPについてですが、HSPというのは性格傾向としての状態像を表すもので、病気という訳ではありません。ただ、自分はそういった傾向があるな、と理解することで心の負担が減ったり、日々の生活の役に立ったりと言ったことはありますので、そういった自己理解に役立てる意味はあるかと思います。また、HSP傾向があることでうつっぽくなりやすかったり、気分の落ち込みがあったりしますので、そのような症状に対しては医療機関での相談が必要となることもあります。 ADHDやASDなどの発達障害については、診断をつけるかどうかは本人の困り感によります。ご本人が発達特性によって日常生活で困りごとを多く抱えているようであれば、診断を受けることで適切な支援に繋げられる可能性があります。診断の際には幼少期からの聞き取りや、発達検査等が必要となってきます。ご自分の得意な点や不得意な点を発達検査によって明らかにすることで、日常生活でどのようなことに気をつければ良いかや、生活上の工夫などについて検討することができます。また、ADHDの不注意や多動傾向に対してはお薬を使うこともあります。ASDによる衝動性の高さや気分の波が大きい場合にもお薬を使うことがあり、投薬治療によって気分が落ち着いて毎日の生活を送りやすくなるということもあります。発達障害は治療するというよりも、うまくコントロールしながら付き合っていくものです。ご自身の生きづらさの原因を知り、対処法について考えたいという場合には、専門機関で相談することにより心の負担が減るかもしれません。 現在学生さんとのことですので、キャンパスカウンセラーや大学の精神保健相談等は利用できそうでしょうか。病院を受診することのハードルが高ければ、まずはそういった無料で利用できるようなサービスを利用するというのも一つの方法です。キャンパスカウンセラーにはHSP気質による人間関係の悩みや、発達特性による日常生活での困りごとについて相談することもできるかと思います。発達的な課題により授業を受ける際に何か困り事がある場合には、対処法や支援ツールの活用についてもアドバイスしてくれるのではないでしょうか。今は「合理的配慮」と言って、発達障害によって学習を受ける際に他の学生さん達との間に差が生じる場合、その差をなくすように改善努力をすることが公共機関や教育施設では義務付けられています。板書が苦手であれば携帯で黒板の写真を撮る、周りの音が苦手であれば専用のイヤーマフをつける等の支援ツールの活用は、大体において認められます。そういったことも、大学で利用できる相談先があれば相談してみても良いのではないでしょうか。必要があれば、学校の近辺で利用できる医療機関を紹介してくれる場合もあります。
学生さんは勉強やバイト、人間関係などやることが多くて忙しく、生きづらさを抱えながらの毎日はとてもしんどいものだと想像できます。人との付き合いが負担だと感じるようであれば時には一人時間を確保してリフレッシュしたり、美味しい物を食べて気分転換したりして、うまくストレス発散してくださいね。機会があれば、こちらでのカウンセリングの利用もご検討ください。 生きづらさの原因とうまく付き合いながら、充実した学生生活を送っていくことができますように、応援しています。どうぞご無理のないようにお過ごしください。