小学生のころ、私はいじめっ子でした。小学4年生か5年生か、そのくらいだったと思います。私はとあるクラスの男の子をいじめていました。記憶にあるのは、女子数人でその子を蹴っていたことだけです。いえ、蹴っていたのは私だけかもしれません。また、それ以前のことは、自分にいじめの自覚もなかったのでしょう、記憶にありません。 小学６年生になったある日、その子は学級委員かなにかになりました。「もういじめれないでしょ？」とその子は言ってきました。薄々いじめの自覚があった中、その言葉で初めて自分がいじめっ子であったことに気がつきました。そこからは、いじめをしなくなりました。 さらには当時、私は学童保育に通っていた一つ下の男の子にも絡んでいました。その子には言葉の暴力をたくさんふるっていたと思う。その子はある日、私の手首を強く掴んで怒り、泣き、出ていきました。その子は引っ越しました。母の友達の息子さんで、母は話を聞いてたいそう悲しんでいました。当然です、私のしたことは本当に酷いことです。その男の子とは昔から仲が良く、ご飯も食べに行きましたし、よく家に行ってゲームもしました。その子と私ともう1人でよく遊んでいましたが、3人とも誕生月が同じだったので、毎年その月には3人でケーキも食べました。これほどまでに仲が良かったのに、崩壊させてしまったのは私です。ほんとうに申し訳ない。 私は高校生になってから、居酒屋でアルバイトを始めました。中学を卒業するまで長かった髪もばっさり切りましたから、小中の同級生が私を見ても一目ではわからないでしょう。引っ越した彼は大阪に住んでいましたが、彼らは長期休暇になると地元へ帰省しているようです。ある日、私がバイトしているとは知らずに、彼の母親が居酒屋へ来店しました。もちろん私には気づいていません。私のバ先は、彼の母の行きつけのお店でした。彼の母親が数回来店したあと、経緯は不明ですが私の母とそこで飲み、母が話し、私がバイトしていることを知ったそうです。次に会うには私だとバレている状態です。それはいつになるでしょうか、はたして何を言えばいいのでしょうか。 私は、今年で成人になりました。小学生の自分がしたことを、私がいじめていた男の子2人に許してほしいなんて思っていません。もしかしたら、記憶にないだけで他の子のこともいじめていたかもしれません。私は今になっても2人に謝っていない、最低な人間です。相手は自分と話したくないだろうと決めつけて、謝罪から逃げているだけです。根元は治らないのでしょうか、私はたまに心ない発言をしてしまいます。気づいたときはすぐに謝りますが、この調子では自分では気づいていないひどい発言もあるでしょう。はじめに書いたクラスの男の子は、中学は別でしたが、高校が一緒になってしまいました。私は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。幸いなことにクラスは一度も被りませんでしたし、文理選択も違ったので、関わる機会はありませんでした。ただ、廊下ですれ違うときにごめんなさいと心の中で唱えるだけです。その子は昔から成績優秀で、それは高校でも健在でした。部活動も頑張っていました。元気そうでよかった。 私がしたことは、幼かったから、なんて言葉では到底片付けられません。また、私は今も誰かを傷つけていると思います。そんなつもりじゃないのに、時分の根底にあるのはどうしようもない他責思考や自己中心的な考えを抱く自分なんだと思います。まだ私に罪悪感があってよかったとさえ思います。一生罪悪感を抱えることで、私がいじめた子が辛かったぶんの1/10000でも償えたらいいなと思います。いえ、無理かもしれませんが。ただ、罪悪感のおかげで、楽しいことがあってもストッパーがかかり、気持ちが冷めるようになりました。然るべき罰なのに、まだ楽しみたいと思ってしまう自分に辟易します。自己中すぎて笑えません。人の成長期にダメージを与えておいて、人生を謳歌する資格なんてないのはわかっています。 文章を見返して、自分が入力する言葉に正確の悪さがにじみ出ている感じがするなあと思います。何度添削しても。どうしようもないですね。 そんな私は将来、教師になりたいと思ってしまっています。教育者を目指す者として最低なことをした人間ですし、自分が教師になる資格があるとも思っていません。先ほども入力しましたが、私の根柢は変わっていないですから、傷つく言葉を言ってしまうことがあります。しかし、それに気づいたときには謝れるようになりました。まあ、2人には謝っていませんが。あたりまえですが、二度といじめなんてしません。今関わっている人たちは大切に、傷つけないように、傷つけたら謝れるように、なにかして貰ったら感謝するように心がけています。私は教員になって、行動や言葉の力の大きさと大切さを教えたい。いじめがあれば身を呈してでも止めたい。過去の行いは反省しています。当然罪の意識は一生背負っていくつもりです。 私は、自分がいじめっ子だと気づくことができてよかったと思います。中学生の間に友達が自○未遂をしたり、両親が喧嘩し離婚したりと、おこがましくも精神的につらい思いをしてから、初めて本気でしにたいと思いました。当時の彼らをここまで追い込んでいたかもしれないと思うと、本当に申し訳ないことをしたと胸が痛くなりますし、二度と自分のせいで誰かにこのような思いはさせたくないと思います。冗長な文ですみませんでした。 私はこれからも、罪悪感と共に自分の人生を生きたいと思います。