お話の詳細
メンタルヘルス
コーヒー豆_レベル._アイコン.non1023
6ヶ月前
仕事に行きたいのに行けない
不安障害のため休職してその後復職、順調に仕事をしていましたが急に食欲がなくなり、仕事に行けなくなって数日間お休みすることに。 仕事がたまってたので、休んでる間も気になるし、不安障害が悪化したのかと不安です。 欠勤になるから給与もカットだし。 4月に転職したばかりで、新しい環境になったばかりの6月に発症しました。 同時期にバセドウ病も発覚しています。 今は、人混み・大きな音・歯医者や美容院などの身動きがとれないところが苦手です。 この先、また発症前のように遊びに行ったり仕事したり、人間らしく暮らせるのかと考えると悲しくなります。 不安障害は治りにくいという話も聞いたりして、この先ずっとこのままなのか…と考えてしまいます。 また転職するにしても、持病を抱えての転職は難しいのではとも思いますが 今の職場に来てから発症してるため自分には合わないのかも…と常に悩みを抱えている状態です。 不安障害は克服できるのでしょうか?
ストレス
専門回答希望 0個, 共感 2個, コメント 1個
専門家プロフィール
内田 朋加 さんの専門回答
6ヶ月前
不安との付き合い方を見つけていきたいですね
#不安障害 #パニック #呼吸法
non1023さん、初めまして。 臨床心理士・公認心理師の内田といいます。 一度は回復した症状が、また再発するのではと不安ですよね。 少しでもお気持ちに寄り添えたらと思い、コメントを残させていただきます。
[今回の悩み]
non1023さんは4月に今の職場に転職され、6月に不安障害とバセドウ病を発症され、しばらく休職されていたのですね。 復職後は順調にお仕事をされていたものの、ある日突然食欲がなくなり、仕事に行けない日が数日続いたのですね。 その時のお気持ちとしては、お仕事が溜まっていたことや、欠勤によりお給料もカットされてしまうこともあり、休んでいることがとても気になってしまった、不安障害が悪化したのではという不安だったようです。 復職はされているものの、現在も人混みや大きな音、歯医者や美容院のような身動きがとれなくなる状況に置かれる環境が苦手とのこと。 今後も以前のようにプライベートやお仕事を充実させたり、楽しく毎日を送れるのか心配ですよね。 不安障害をなんとか克服したいというお気持ちが伝わってきました。
[悩みの原因・分析]
休職後、順調にいっていただけに、突然の食欲減退や仕事に行けないといった症状には不安になりますね。 休んでいても頭の中は不安でいっぱいで、なかなか心から休息できたというお休みではなかったのではないかと思います。 non1023さんはバセドウ病も発症されているとのことでしたが、不安障害に関しても、動悸がしたり、呼吸が浅くなってしまうといった症状が多いのではないでしょうか。 急な動悸や浅い呼吸に襲われると、どうしたらいいのかわからなくなり、強い恐怖も感じますよね。 そして、人混みや大きな音、身動きのとれない状況が苦手とのことでしたので、不安障害の中でもパニック障害に近いのかなと推察しました。 パニック障害は、ある出来事に対してほぼ無意識のうちに”危険”と認知することで、脳や体が”闘争または逃走”の準備をとろうとするために、動悸が激しくなり、その体の反応に自分自身が驚き、不安になることでその状況が苦手になると考えられています。 誰だって、突然動悸が激しくなったり呼吸が浅くなったら驚きますよね。 過呼吸のような状態に陥れば、命の危険すら感じる方も少なくありません。 そして、当然ですが、嫌な体験をした場所や状況というのは避けてしまうものです。 しかしこの回避行動によって、本来そこまでの危険があるわけではない状況や場所に対して苦手意識が強化され、一度ダメでも二度目、三度目は大丈夫だった、というような成功体験で上書きすることもできず、その場に対する不安や苦手意識が長く続いてしまうという悪循環に陥りやすいと考えられています。 そしてそうした苦手、不安な場所というのは、似たような状況にも汎化していって、苦手な場所、不安を感じる状況というのが増えていってしまうこともあります。 non1023さんの場合、バセドウ病も患っておられるので、最初に不安に襲われた状況で、必ずしもnon1023さんの認知が”危険”を察知したとは限らないのかなと思います。 むしろ、バセドウ病の症状による激しい動機や浅い呼吸といった症状に襲われ、たまたまその時いた状況が苦手になってしまったという可能性もあるのではないかと思います。
[やってみましょう!]
不安障害をお持ちの方にまず身につけていただきたい対処法の一つが、呼吸法です。 簡単に言ってしまえば深呼吸なのですが、リラックスした体勢で、ご自分の呼吸に意識を向けます。 気が散ってしまうようであれば目を閉じるのもいいでしょう。 ゆっくりと、鼻から吸って、鼻から吐く、その時にご自分の鼻腔から入ってくる空気が体の中に入っていく様子を観察します。 そしてまた、ゆっくりと息を吐きながら、その時の体の様子も観察します。 ☆ここで大切なのは、息を吐き出す際にしっかりと吐き切ることです。「1,2,3」とゆっくり心の中で数えながら息を吸ったら、今度はまた「4,5,6」とゆっくり数えながら息を吐き出すのもいいでしょう。 過呼吸や浅い呼吸になってしまいやすい方は、この”息を吐く”という動作をしっかりとできていないことが多いようです。 このゆったりとした呼吸を、体や心がほぐれていくまで続けていきます。 呼吸法のやり方がわかって、身についたら、日常の中で不安を感じたとき、または不安になりそうだな、といった場面で行ってみてください。 身体の反応に先回りして対処することで、急な動悸や浅い呼吸といった嫌な反応を防ぐことができます。 また、動悸や浅い呼吸に見舞われたときに急にこの方法を用いるのは難しいので、日常の中でリラックスして過ごせる時間に1日1回、5分でもいいので練習してみてください。 夜布団に入る際に、眠りに就くまでこの呼吸を繰り返してみるというのも安眠につながり、おすすめです☺ また、呼吸法に関してはインターネットなどで検索すると、いろいろ分かりやすい動画も出てくるかと思いますのでよかったら見てみてください。 そしてnon1023さんの場合、バセドウ病の治療が不安障害の回復にも効果があるのではないかと思いますので、そちらの治療も大切にしていってくださいね。
その他、不安障害には筋弛緩法や、人によっては認知再構成法などといった認知行動療法も効果的だといわれています。 カウンセリングでは、non1023さんの想いをしっかりと汲み取り、効果的と思われる治療法をご提案していきます。 不安はご自分を守ろうとする心の自然な反応です。不安が一切ない生活というのはありえませんが、不安ばかり抱きながら過ごすのはつらいですよね。 non1023さんがご自分の感覚と上手に付き合いながら、毎日を楽しく過ごしていけるよう陰ながら応援しております。