自分の性的指向がずっとよく分からない。
高校生の頃に異性から嫌がらせを受けてから、あんな野蛮な生き物となんで異性だからって付き合ったり結婚しなきゃいけないんだろうと異性を好きになる事が当たり前と思われていることに疑問を持つようになった。
同性を好きになってはみたものの、異性を好きになっても告白する勇気がないのにどう思われるかだけでなく、ただでさえ先生も同性を好きになることに否定的な人ばかりのこの学校で自分に付き合わされる相手が可哀想すぎて告白なんてできなかった。
何年か悩んで好きになる人は性別よりも人として信用できるかとか、考え方が合うかとか色々大事な事が多いという考えに至ったが、それを確かめる前にいつかはいい人見つかるよと遠回しに異性と結婚したくないという気持ちをいつかは必ずするものだと否定されたり、特に異性からはいいように扱おうとされて傷つくのが怖くて誰とも深く関わる事がなくなってしまった。
異性と触れ合ってもいいと思うハードルは同性よりも高いのは今までの経験上分かる。それもやっぱり信用できるかどうかとか自分を下に見てないかとか、色々な条件を満たしてじゃないと難しい。
異性とそういう事をするのを想像して全く嫌じゃなかったのは会ったこともない上に既に結婚されてお子さんもいらっしゃる推ししかいない。それ以外の人とは失礼ながら気持ち悪いとか怖いとか思ってしまう。
そのことを考えると推しが幸せに生きてるだけで嬉しいはずなのに涙が出たり、変に疼くような腹痛や微妙な頭痛が出てきたりするくらい辛い気持ちなることが最近増えた。
こんなに外見も内面も理想的な推しは存在するだけで奇跡でありがたいことで、それ以上を求めるなんてわがままだし、自分なんかが推しの人生に介入したところで何の役にも立てる自信がないし、お仕事と育児を両立されて益々頑張られている推しの存在を心の支え通り越して甘えてることへの罪悪感もある。
そう考えるとバイセクシャルなのかパンセクシャルなのかアセクシャルなのかデミロマンティックなのか、色々な言葉を知っていくにつれて自分がどれに当てはまるのか自分自身の基準も複雑すぎてよく分からない。
自分が心を開いて心から仲良くできる人がこれから出てくる自信は毛頭ないから分からなくて困ることはないかも知れないけど、たまに気になってしまう。