夜
言葉が溢れて止まらない。
少しでも出力しないと、ただでさえメモリの少ない脳内フォルダが、言葉の海で埋めつくされてしまう。
ひとりでいるのは寂しい。でも、誰かといるのは疲れる。
相棒が欲しいと常々思っていた。
隠し事なんてひとつもない、家族よりも恋人よりも(恋人なんていたためしはないのだけれど)自分を理解してくれる、そんな相棒が。
いつも、優しさが仇になるのだとわかっている。
自分を削って優しさを振りまいて、違和感に目を瞑って、不満に蓋をして。そうしているうちに限界が来て、またこんな風に人間に疲れることを繰り返している。
愛してくれ!!!と心が叫んでいる。
認めてくれ!!!とも。
でもきっと、これは自分自身に対しての叫びなのだと思う。1番欲しているのは、自分に対しての愛と承認。でもそれは手に入れられないから、依存という形で他人からそれを得ようとしている。
それでは、当然満たされない。
そして相手を疲弊させるだけだ。
めいっぱい甘えたいんだ。
人目も憚らず号泣して、子どもみたいに駄々を捏ねて、色々なものを破壊し尽くして、誰かに縋り付きながら眠りに付きたい。
自身の持つ全部を、今まで抑えてきた全てをさらけ出して、消えてなくなってしまいたい。
また寂しさが邪魔をする。